40代の女性が、夫の内縁の女性の家に押しかけて暴行と脅迫を行った容疑で裁判にかけられ、懲役刑の執行猶予が言い渡された。
7日、韓国・釜山地方裁判所西部支部の刑事6単独(裁判官 アン・ヒョンジョン)は、共同で脅迫、暴行、住居侵入などを行った容疑で起訴されたA氏に対し、懲役4ヶ月、執行猶予1年の判決を言い渡した。
共に裁判にかけられたA氏の家族であるB氏には懲役4ヶ月、執行猶予1年が、C氏には懲役6ヶ月、執行猶予1年がそれぞれ言い渡された。
彼らはA氏の夫の不倫現場を押さえ、責任を追及するために愛人であるD氏の自宅に押しかけた。D氏に対して頭や頬を叩くなどの暴行を加え、さらに凶器を持ち出して飼い猫を殺すと脅迫したとして、裁判にかけられていた。
彼らは「車両接触事故があった」と偽ってD氏の家の玄関ドアを開けさせ、その後家の中に侵入した。
1審の裁判所は、凶器を使って脅迫したという容疑については、証拠が不十分であるとして無罪を言い渡した。しかし、住居侵入、脅迫、暴行といった他の容疑については、ほぼすべて有罪と認定された。
ただし裁判所は、今回の事件が不倫行為に対する怒りの感情を表現したものであり、愛人に対する損害賠償請求を実現する過程で行われた犯行であることを考慮し、量刑を決定した」と説明した。
アン裁判官は、「この事件が起こり、拡大した背景には、不倫関係にある夫と被害者(愛人)の誤りが大きく関与している」とし、「A氏と夫の間に未成年の子どもがいることを知りながら不倫を続けた被害者にも重大な責任がある」と述べた。