バリ島の人気屋台料理、実は鶏肉ではなく犬肉だった
世界的に有名なリゾート地であるインドネシアのバリ島で、一部の業者が犬肉を鶏肉として偽って海外の観光客に販売していることが問題になっている。
10日(現地時間)、日本の雑誌『プレジデント』は、フランスのAFP通信の報道を引用し、バリ島の代表的な料理であるサテ(串焼き)の一部が犬肉で作られていると報じた。
報道によれば、バリ当局は7月にバリ島西部のジェンブラナ地区で、不法に流通していた犬肉のサテ500本と、生の犬肉56kgを押収したという。
インドネシアは犬肉の販売が許可されている国の一つだが、最近では犬肉の食用を禁止する動きがあり、2023年からバリ島では独自に犬肉の販売が禁止されている。
犬肉の販売が発覚した場合、懲役刑または罰金刑が科せられる。
禁止区域で犬肉を流通させた場合、最大3ヶ月の懲役または約4100ドル(約61万円)の罰金が科せられる。
しかし、一部の業者は依然として犬肉を販売しており、さらに犬肉を鶏肉などと偽って販売し、バリを訪れる外国人観光客が犬肉の串焼きを食べてしまうことが少なくない。
オーストラリアの動物保護団体の調査によると、バリの観光地で販売されているサテの中にも犬肉が含まれていた。実際に、バリのスミニャックビーチ近くの屋台で犬肉のサテが販売されている様子が、オーストラリアのテレビ番組で取り上げられたこともある。
バリ島で犬肉を扱う飲食店や屋台には「RW」という文字が表示されているが、大半の観光客はこの意味を知らない。
バリの動物福祉団体によると、現在もバリ島内の約70軒の飲食店や屋台で犬肉が販売されているという。
バリ公共秩序機関のデワ・ニョマン・ラウ・ダルマディ氏は、「犬肉が健康に良いという迷信を信じるべきではない。犬を毒殺する際に使用されるシアン化合物は、調理後も分解されず、摂取すると致命的になる可能性がある」と警告している。