ビットコインの価格が史上最高値である7万3000ドル(約1096万5000円)を超える可能性があると、アメリカ暗号資産メディア「コインデスク」が15日(現地時間)に報じた。
「コインデスク」によると、スリーラインブレイクチャートの分析がこの楽観的な予測を支えているとのことだ。
スリーラインブレイクチャートは市場の主要なトレンドを見つけるための有効なツールであり、このチャートによると、ビットコインは過去7カ月間続いていた調整局面を終え、新たな上昇トレンドに入ったと見られている。
ビットコインは当日基準で5%以上上昇し、6万6000ドル(約991万2000円)に達した。これは8月23日以来の最大の一日上昇率を示している。しかし、日足チャートではビットコインは依然として7カ月間続いた下降チャンネル内にあり、7万ドル(約1051万円)近辺で強い抵抗が見られるという。
同メディアは「スリーラインブレイクチャートでは、この下降チャンネルからのブレイクアウトが当日に確認された」と述べ、「2023年10月に記録された3万ドル(約451万5000円)台の安値を起点とした広範な上昇トレンドが再び力を取り戻している」と分析している。また、このチャートが正しければ、ビットコインは今後7万3000ドル(約1096万5000円)以上に達し、新たな最高値を更新する可能性が高いと伝えた。
スリーラインブレイクチャートは、伝統的なローソク足チャート(始値・高値・安値・終値を表すチャート)に似ているが、時間に縛られず、価格の変動に集中するのが特徴である。このチャートは市場のノイズを除去し、現在のトレンドとその反転をより明確に理解するための効果的な手段である。技術アナリストのスティーブ・ニソンは、自身の著書で「スリーラインブレイクチャートは、市場の強さとダイナミズムを反映する微妙なツールである」としている。このチャートでは、価格が過去3本の赤いラインを超えたときに新たな緑のラインが描かれ、これが上昇反転のシグナルとして認識される。
今回の分析によれば、当日ビットコインの価格が前回の上昇ラインを突破し、スリーラインブレイクチャートに緑のバーが描かれた。これは上昇トレンドが再び始まったことを示しており、長期的な上昇の流れが確立されたという合図として解釈される。
こうした楽観的な見方にもかかわらず、投資家が注意すべき点はいくつかある。まず、ローソク足チャートでは依然として7万ドル付近で強い抵抗が確認されている。3月以降、ビットコインは何度も7万ドルに到達しようとしたが、そのたびに失敗している。今回もこの抵抗線を突破できない可能性がある。
さらに、スリーラインブレイクチャートにおけるブレイクアウトが失敗する可能性も否定できない。新しい赤いラインが形成され、価格が再び下降チャンネルに戻った場合、それは強い下落シグナルと解釈される可能性がある。特に先月末に発生したブレイクアウトの失敗後、大幅な価格下落が続いたことから、今回も同様の動きが起こる可能性があると考えられている。