アメリカ共和党の大統領候補であるドナルド・トランプ氏が支持する暗号資産プロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLFI)」が15日、トークン発行を控え、10万人以上の登録者を確保したと、アメリカ暗号資産専門メディア「テレグラフ」が報じた。
WLFIの運営責任者であるジャック・フォークマンは、前日、90分間のXスペースでの放送で、WLFIトークンがイーサリアムベースのERC-20トークンとして発行されることを再確認し、このトークンが分散型金融(DeFi)プラットフォームのガバナンス資産として役立つことを強調した。
フォークマンのチームメンバーであるチェイス・ヘロとジャック・ウィットコフも、11日に発表したブログの内容を繰り返し、同プラットフォームが暗号資産の貸付や借入、流動性プールの生成、ステーブルコインの取引などを提供することを説明した。
アメリカ国内では、証券取引委員会(SEC)に登録されていない証券への投資が許可されているのは認定投資家のみであり、彼らだけがこのプラットフォームを利用することができる。
認定投資家は通常、年間20万ドル(約2984万円)以上の収入があるか、100万ドル(約1億4920万円)以上の資産を持つ人々を指す。
また、ヘロは、Paxosの共同創設者であるリッチ・テオがステーブルコインおよび決済のリーダーとしてチームに参加することを発表した。
フォークマンは先月、XスペースにてWLFIトークンの63%がホワイトリスト登録者に販売され、17%がユーザーへの報酬、20%がチームへの配分となることを明らかにした。
流出したホワイトペーパーによると、WLFIトークンは発行後12カ月間、譲渡が制限されるが、保有者はすぐにガバナンス投票に参加できるという。
放送に一時登場したAaveのCEOであるスタニ・クレチェフ氏も、WLFIがAaveの借入および貸付機能を活用することについて喜びを表明した。
WLFIは当初、DeFi貸付プラットフォームとしてスタートし、イーサリアムネットワーク上でAaveインスタンスとして展開される。また、イーサリアムレイヤー2ネットワーク「スクロール」への拡張も計画している。
トランプ候補は今回の大統領選に勝利した場合、アメリカを「世界の暗号資産の中心地」にすることを公約している。