先月、中国深圳市(シンセン市)で発生した日本人小学生殺害事件が日本国内で大きな衝撃を与えている。
被害者の男児が、日本の小学生を象徴する「ランドセル」を背負っていたことが、犯行のターゲットとなった要因だったと報じられ、ランドセルに対する議論も巻き起こっている。
16日、韓国報道番組「JTBC」によると、10歳の日本人小学生が中国人男性に刃物で襲われ、容疑者は犯行動機について「ランドセルを見て日本人だと分かった」と述べたと報じられた。この発言は大きな論争を呼び、被害者が通っていた学校では、生徒にランドセルの使用を控えるよう呼びかける事態となった。
ランドセルは、小学生が使用するカバンで、その独特なデザインと約5万円に達する高価格にもかかわらず、小学校1年生から6年生まで使用することが一般的である。一部の高級ランドセルは10万円を超えることもある。
日本社会では、ランドセルが小学生のアイデンティティを象徴するとされているが、今回の事件を受け、その象徴性が犯罪の標的となる可能性があるとの懸念が広がっている。
被害生徒が通っていた学校では、事件直後にオンライン授業に切り替えたが、14日から登校授業を再開した。学校側は保護者に対し、ランドセルを使用しないよう勧告した。
学校側は、保護者に対し、ランドセルを使用しないよう勧告した。
これに対し、日本国内では、子供たちの安全を守るためのやむを得ない措置だという意見がある一方で、日常生活における日本人のアイデンティティが脅かされる現実への懸念の声も上がっている。