北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は、京義線(キョンウィ線)と東海線(トンへ線)の南北連結道路の爆破について言及し、「韓国が主権を侵害すれば、物理的な力をためらいなく使用する」と威嚇した。
18日(現地時間)、朝鮮中央通信によると、金総書記は前日、人民軍第2軍団指揮部を訪問した際、韓国を「敵国、他国」と呼び、このように述べた。
金総書記は「我が軍は、韓国が他国であり明白な敵国であるという厳然たる事実を再度しっかり心に刻むべきだ」とし、「我々は2日前に韓国領土と繋がっていた道路と鉄道を完全に破壊、断絶した」と述べた。
彼は南北連結道路を完全に遮断した理由について、「単なる物理的閉鎖の意味を越え、しぶとく続いてきたソウルとの腐れ縁を断ち切り、つまらない同族意識や統一という非現実的な認識を一掃した」と説明した。
続けて「今後、敵国である韓国から我々の主権が侵害されるときには、我々の物理的な力をためらいなく使用することを知らせる最後の宣告になるだろう」とし、「我々がすでに宣言したように、もしという前提条件で我々の攻撃力が使用されるなら、それは同族ではなく敵国に対する合法的な報復行動だ」と強調した。
彼は「敵を制御し抑制できる強い力で守る平和だけを信じることができ、それは安全で堅固な平和である」とし、これを実現するために我が軍は強くならなければならないと付け加えた。
北朝鮮が15日に、京義線(キョンウィ線)と東海線(トンへ線)の南北連結道路MDL(軍事境界線)以北の一区間を爆破した後、金総書記がこのことを公に言及したのは初めてだ。
この日、朝鮮中央通信は、金総書記は指揮部で軍団長から敵の動向の報告を受け、戦闘待機態勢に転換した管轄旅団の準備状況を点検した後、軍事行動計画を含む重要文書を検討したと伝えた。