17日、イスラエル軍はパレスチナのイスラム組織「ハマス」の最高指導者ヤヒヤ・シンワル氏を殺害したと発表した。
シンワル氏は昨年10月7日、ハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃を主導した人物とされ、ガザ戦争の張本人の1人とみなされていた。
イスラエル軍はイスラエル公安庁「シンベト」との共同作戦により、1年間の追跡の末、シンワル氏の殺害に成功したと発表した。
イスラエルのネタニヤフ首相は、「(シンワル氏の死により)ガザ住民にとってはハマスの暴政からついに解放される機会が訪れた」としながらも、「戦争はまだ終わっていない」と人質が解放されるまでは戦闘を続けると表明した。
イスラエルのガラント国防相は、シンワル氏を排除したことで、正義が実現されると話し、イスラエルの同盟国もシンワル氏の死により平和に向けた障害が取り除かれたと評価した。
アメリカのジョー・バイデン大統領とフランスのエマニュエル・マクロン大統領は、イスラエルとパレスチナの両方にとってより良い未来を築くため、中東の紛争を終結させる「機会」が訪れたと述べた。
イスラエル軍はハマス掃討作戦において、前最高指導者であるハニヤ氏に続き、シンワル氏までも殺害し、ハマスの組織運営に大きな打撃を与えた。
パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長はシンワル氏殺害の知らせを受け、緊急会議を招集した。