漁業を行なっている最中に海に落ちてしまった船員を救助せず、しばらく経った後に通報した船長が、検察に送致されたことが明らかになった。
韓国の全南(チョンナム)木浦(モクポ)海洋警察署は21日、漁業を行なっている最中に海に落ちてしまった船員を、放置して死亡させた疑いで船長のA(60)を検察に拘束送致したと発表した。
24tの近海網漁船の船長であるAは、去る5月6日午前11時30分頃、ベトナム国籍の船員B氏(39)が漁業を行なっている最中に網に挟まり海へと落ちたが、迅速な救助活動を行なわなかった容疑が持たれている。
海警の説明によると、同僚の船員らはB氏を救助しようとしたが、船長Aは救助機関に通報することで漁業が遅れてしまった場合、海にある網が絡まり損害が生じてしまうとして、漁業を続けるよう指示したという。
B氏は事故発生から20分後、心停止の状態で引き揚げられ、船長Aは事故から2時間後の午後1時31分頃に海警に通報したと伝えられた。
船長Aは、同僚の船員たちがB氏を救助しようとするのを妨げてはいないとし、事故発生過程について普段から船員に安全教育などをよく行っていたと主張したという。