25歳まで実家に住んでいたことを理由に『育ててくれた恩』を強調する母親
返済すべきお金を返し、縁を切りたい
自立して10年が経った今でも「育ててくれた恩」を持ち出し、過去の養育費を要求し続ける母親に疲れ果てた女性の話が伝えられた。
先月20日、韓国の人気オンラインコミュニティ「ネイト部屋」に、「25歳まで実家に住んで独立したのに、育ててくれた恩を口にする母」というタイトルの投稿が掲載された。
投稿者のAさんは、「25歳まで実家に住んでいたが、朝食を用意され、午前8時前には家を出るように言われた。家には寝るためだけに帰るようにと言われていて、実際に家では寝るだけの生活だった」と述べている。
続けて「大学の学費は返せと言われてすでに全額返済したし、大学時代に毎月もらっていた50万ウォン(約5万5000円)のお小遣いも返すように言われているため、その分も返すつもりだ」と付け加えた。
「家で一日もゆっくり休んだことがないのに…」
大学の学費を含め、これまでに合計5千万ウォン(約550万円)を母に返済してきたが、「母はこれまで育ててきたことを恩に着せ、今後さらに1億5000万ウォン(約1650万円)を返すようにと言っている」と語った。
Aさんは「お金を渡そうとしている理由は、『縁を切りたいから』だ」と明かし、「子供の頃から勉強が得意な姉と比較され、差別されてきた。大学に進学しても家で楽に過ごすことはできず、辛い思い出ばかりだ」と説明した。
最も安らぐべき家で気を使いながら心安らかに過ごしたことはないが、育ててくれたことを恩に着せてお金を返せと言う母に対して、早くお金を返して家を出たいというのがAさんの主張だ。
これを見たネットユーザーは、「精神的虐待も立派な虐待だ。5千万ウォンも返済したなら十分だ。すぐに縁を切るべきだ」、「2億ウォン(約2200万円)返しても、すっきり縁を切れるとは限らない。むしろもっと依存されるだろう」、「子供を育てるのは親として当然のことなのに、なぜ報酬を求めるのか」、「生んだからといって、全ての親が親らしいとは限らない」といった反応を示し、怒りの声を上げた。
一方、韓国民法第974条によると、親には未成年の子供に対する第一義的な扶養義務がある。
そのため、保護者は経済的な事情に関係なく、子供を必ず扶養しなければならず、未成年の子供にかけた「養育費」は返済すべき「借金」として扱われることはない。