24日(現地時間)、米電気自動車(EV)大手テスラの株価が20%急騰した。
ニューヨーク証券取引所の午後の取引で、テスラの株価は前日比で44.68ドル(約6776円・20.91%)上昇し、258.33ドル(約3万9178円)に達した。
前日の取引終了後に発表された予想外の好調な四半期業績で、ロボタクシーデー後にあった懸念を完全に払拭したことが、株価上昇の要因となった。
四半期の売上高は251億8000万ドル(約3兆8187億円)で、市場予想の253億7000万ドル(約3兆8497億円)には届かなかったものの、前年同期比8%増加したことに投資家は満足感を得た。
特に、収益性悪化の懸念を払拭したことが、今回の株価急騰の大きな要因となった。
テスラの第3四半期の1株当たり利益(EPS)は0.72ドルで、アナリストの予想であった0.58ドル(約88円)を大幅に上回った。
JPモルガンは、これまでの純利益低下により投資家を不安が高まっていたが、今回の業績発表がその懸念が払拭されたと指摘している。
ただし、JPモルガンは「第3四半期におけるテスラの純利益マージンが7億3900万ドル(約1120億7480万円)であることについて、これは持続可能な水準ではないと注意を呼びかけた。
投資家は、イーロン・マスク氏が示した楽観的な見通しに対し、好意的な反応を示した。
マスク氏は、来年は「低価格車」と「自動運転技術の普及」に支えられて自動車の販売成長率が20%〜30%に達すると自信を示した。
モデル2の発売や完全自動運転(FSD)の導入を契機に、成長を再び加速させる方針だ。
マスク氏の予測する出荷増加率20%〜30%は、アナリストが予想する15%を大きく上回る数字である。
モルガン・スタンレーは、マスク氏の計画達成が低価格モデルのモデル2の導入に大きく依存していると指摘し、来年の出荷増加率は14%程度になると予想した。