ドイツでリハビリ中のウクライナ兵士2名を殺害したロシア人が裁判にかけられた。容疑者は犯行動機について「国に対する誇りが傷つけられた」と話しているという。
23日(現地時間)ドイツ・ミュンヘン検察はロシア国籍の57歳の男を殺人罪で起訴したと発表した。
4月27日の夕方、男はドイツ南西部バイエルン州ムルナウのショッピングモールの近くで、2人の男性に向かい、刃物を振り回して殺害した容疑を受けている。
被害者は23歳と36歳のウクライナ兵士で、戦地で負傷後にムルナウの病院で手術を受け、リハビリをしているところだった。
1990年代前半からドイツに居住している被告は、ウクライナ侵攻をめぐり被害者らと口論になった際、一度自宅に刃物を取りに帰り、犯行に及んだ。
ドイツ現地メディアによると、被告は「国家に対する誇りが傷つけられた。ウクライナ兵士に対し嫌悪を感じ、殺意を抱いた」と供述したという。
検察は被告について「過激な民族主義者であり、ロシアのウクライナ侵攻を無条件に支持している人物だ」と説明した。