高速道路で目撃された2人乗りの電動車椅子
障害を持つ60代の男性が電動車椅子に友人を乗せて、高速道路を走行する光景が目撃された。
先月24日、香港メディア「香港01」によると、事件は前日の午後4時頃、香港のストーンカッターズ橋で発生した。この橋を通りかかったA氏は、驚くべき光景を目撃した。
男性が電動車椅子に人を乗せて道路上を走っていた。A氏が公開した映像には、路肩を走行する電動車椅子に、ヘルメットや保護具を着けていない2人の男性が乗っている様子が映っている。
友人を乗せて高速道路を走る電動車椅子
さらに運転者は携帯電話を見ており、後部座席の男性はタバコを吸いながらくつろぐ様子が見られた。松葉杖も載せられており、このままでは車両と衝突する危険があると感じたA氏は、すぐに警察に通報した。
警察の調査により、2人の男性はいずれも60代で、障害者であることが判明した。彼らは電動車椅子などの医療用品を購入するために近くに立ち寄り、試乗中に道に迷ってしまったという。
香港の交通法規に詳しくなかったため、電動車椅子で道路に入ってしまったと供述している。その後、警察が2人を高速道路の外に誘導し、事態は収束した。
韓国でも電動車椅子が道路を走行中に事故が発生する事例が頻発している。
今年6月には、韓国・仁川江華郡(カンファ郡)の道路で車両が電動車椅子と衝突し、利用者である90代の高齢者が死亡する事故が発生した。また、昨年末には、韓国のトンネル内で電動車椅子に乗った40代の男性が道路を走行中に死亡する事故も起きている。
車と電動車椅子の事故は、歩道から道路に突然飛び出すケースが多く、運転者側からは避けられないという不満が出ている。
電動車椅子は道路交通法で歩行者とみなされるため、歩道のみを走行しなければならない。しかし、このルールを認識していない利用者も多い。