ウクライナ国防当局、ロシア軍内で北朝鮮軍への不満把握
ウクライナ国防情報局が最近公開した資料によると、ロシアのクルスク州に駐留するロシア兵士らの間で、北朝鮮軍を軽視する発言が相次いでいることが判明した。
CNNやキーウ・インディペンデント紙などが報じたところによると、ウクライナ国防情報局が傍受した会話の中で、ロシア兵士らは北朝鮮軍を「くそXXXども」と侮蔑的な表現で呼び、度重なる不満を表明していた。
特に問題視されたのは、北朝鮮軍30名に対して通訳1名とロシア軍高級将校3名が配置される体制だ。ロシア兵士らは「30名ごとに将校3名が必要な理由が分からない」と疑問を呈した。
また、別の兵士は「明日77名の大隊長が来ると言っていたはずだ。指揮官や副司令官も同行する」と述べ、指揮系統の混乱ぶりを露呈した。
注目すべき点として、ロシア軍は北朝鮮軍を「K大隊」という暗号名で呼称している。これは北朝鮮軍の存在を秘匿するための措置とみられる。
国防情報局によると、この会話は23日夜、ロシア軍の暗号化された通信チャンネルから傍受したという。
北朝鮮軍のロシア派遣を巡っては、既に国際社会で大きな論争を呼んでいる。北朝鮮による軍事支援は、ロシアのウクライナ侵攻継続を支える重要な要素とされ、国際社会からの批判は一層強まっている。
ゼレンスキー・ウクライナ大統領は、27日から28日にかけて北朝鮮軍が本格的な戦闘に投入される可能性があると指摘し、ウクライナ軍との衝突が差し迫っているとの見方を示した。