9月3日(現地時間)、ロシアのサンクトペテルブルクにあるルチの石油貯蔵所で火災が発生した。火災の原因はまだ明らかにされていないが、ロシア・ウクライナ戦争の勃発以降、ロシア国内の石油貯蔵所や航空機格納庫などがウクライナ軍の標的となっている。
最近、北朝鮮専門メディア「デイリーNK」は、北朝鮮がウクライナと戦争中のロシアを支援するために兵力を送ったというニュースに国際社会が注目している中、ロシアの現地住民や、ロシアに派遣された北朝鮮の建設会社に所属する労働者との間で、北朝鮮のロシア派兵に関する話を交わしたと27日報じた。
ロシアに派遣された北朝鮮の労働者の一部は、北朝鮮のロシア派兵のニュースに対して強い誇りを示し、北朝鮮の軍事的地位が国際的に一層高まることへの期待感を表明した。
身辺の安全のため匿名を求めた現地の北朝鮮派遣労働者は、「ロシアの建設業者を通じて北朝鮮のロシア派兵のニュースを聞いた」と述べ、「北朝鮮軍人がロシアで戦争に参加する準備をしているという話が、管理者や労働者の間で広まっている」と伝えた。
彼は、関連ニュースを接した際の最初の感想や周囲の反応について、「最初は驚いた。軍隊に行った子供や甥がいる人の中には心配する人もいれば、誇りに思う人もいる」と語り、「軍事大国ロシアが我々(北朝鮮)軍人を必要としているという事実や、最も困難な時期に両国(北朝鮮とロシア)が軍事的に協力することを意味する点でも、自負心を感じた」と説明した。
「北朝鮮特殊部隊は、普段から万能兵士として準備するための厳しい訓練を受けているため、戦場でロシア軍に大きく貢献できると考えている」と彼は述べた。ロシアの建設業者の話によれば、ロシアの若者たちは互いに戦争に動員されないように努めているが、戦闘要員が不足している状況では、我々の軍人がその役割を果たすことができるだろうという。
ただし、「個人的には戦争とは全く関係のない北朝鮮軍人が命を失うことになるのではないかと心配している。私たちはお金を稼ぐためにここに来たが、何の責任もない子どもや甥たちがこの戦争の現場に出て、全員が死ぬかもしれない状況は不憫に思う。周囲にもそのような境遇を可哀想だと感じる人が多い」と付け加えた。
一方で、「国家的には、我々の軍人がロシア戦争で活躍すれば、北朝鮮の軍事的地位が高まるという期待もある」とし、「ここでも、一部の人々は人民軍の軍事力がロシアと世界に認められていると感じている雰囲気がある」と語った。
ロシアの人々は、北朝鮮軍が実際に戦争に参加しても、その貢献度は低いと見なしている。北朝鮮のロシア派兵は象徴的な意味を持つものの、軍事的有効性については疑問視されている。
インタビューに応じた現地のロシア人は、「最近ニュースで見たが、ここにいる数人のロシア人の間でもこの話題は大きく取り上げられている。我々が北朝鮮の支援を受けるとは思っていなかった。多くの人が北朝鮮軍が実質的に役立つかどうかについて疑問を抱いている」と答えた。
彼は続けて、「北朝鮮軍の派兵が大きな影響を及ぼすことはないと思う。戦争に貢献するかもしれないが、軍隊に行きたくないロシアの若者たちの代用品に過ぎない」と述べた。
個人的には「否定的に捉えている。ロシアが北朝鮮軍に依存しなければならないほど兵力が不足しているのなら、これは国家的にとって不安な兆候だと思う。周囲のロシア人たちも否定的に考えることが多く、北朝鮮軍の戦争貢献度に疑問を持つ人が多い」と指摘し、さらに「一部の人々はこれを北朝鮮に対する経済的負担とも見なしている」と述べた。ロシア人たちは「朝鮮人を貧しくて困窮している国の人だと考えており、貧しい北朝鮮軍を戦争に投入しなければならないのか」と疑問を呈している。