中国で児童17人を誘拐し人身売買を行った女性が、再審でも死刑を宣告された。
今月25日、新華社通信などの複数のメディアによると、貴州省貴陽市の中級人民法院は、児童誘拐および人身売買事件に関する再審判決で魏華英(61)に死刑を宣告したと報じた。魏華英には終身の政治的権利剥奪と財産の没収などの処分も命じられた。
魏華英は1993年から1996年まで、夫を含む2人の男性と共謀し、貴州省や重慶市などを回って11人の児童を誘拐した。そして、河北省邯鄲市へ連れて行き、買い手を見つけて密売した疑いにより、一審で死刑を宣告された。
しかし、魏華英は判決に不服を申し立て、控訴した。二審の貴州省高級人民法院は、魏華英の犯罪事実の漏れを発見し、一部の事実が不明確であるとして、再審を命じた。
その結果、再審過程で魏華英の人身売買事件の被害児童数は11人から17人に増加した。被害家庭12件のうち5件は同時に2人の子どもを誘拐し、一部の親はうつ病で亡くなったと報じられている。