北朝鮮軍のロシアへの派兵に関する正確な規模や目的、前線への投入時期などに注目が集まる中、北朝鮮とロシアの軍事協力戦略は限界に直面しているとの報告が出された。
28日(現地時間)、ドイツのフリードリヒ・ナウマン財団の報告書で、北朝鮮とロシア間の武器取引の価値を最大55億ドル(約8430億円)と推定し、北朝鮮は古い弾薬の膨大な備蓄量以外にはロシアに提供できる資産がほとんどないため、最終的には限界に直面すると述べた。
報告書は、北朝鮮はしばしばパートナーの利益に反する一方的な行動に関与する傾向があり、気が変わりやすく信頼できないパートナーであるため、このような北朝鮮政権に敏感な問題を委任することはロシアにとっても相当なリスクをもたらすと指摘した。
理論的には北朝鮮はロシアに最大10万人の兵力を配置できるが、金正恩総書記は北朝鮮住民が外部世界に触れることを嫌う傾向があり、大規模派兵時の脱走の可能性など管理が難しい点、さらに朝鮮半島での国防能力の低下などの理由から、不可能に見えると報告書は結論付けた。
特にロシアに派兵可能な北朝鮮軍の数を最大2万人と分析し、北朝鮮の監督が必要な北朝鮮製武器の数、そしてウクライナとの戦争規模を考慮した場合、さまざまな技術を持つ1万5000人から2万人の兵士による3〜4部隊を追加で派兵する可能性があると分析した。
報告書は、欧州連合(EU)諸国の強化された安全保障および経済的協力を通じて、強靭化する北朝鮮とロシア間の協力リスクを緩和するための措置を講じるべきだとし、インド太平洋、特に韓国と日本への支援を強化することを勧告した。
その上で、ロシアの貿易経路や金融取引に対する厳格な監視など制裁戦略を改善し、ロシアへの資金流入、特に北朝鮮との軍事活動および武器取引に対する資金供給をより効果的に標的化する必要があると強調した。
ロシアが北朝鮮に提供する対価についても注目が集まっている。
前日、アジア太平洋戦略センターのデイビッド・マクスウェル副所長は、自由アジア放送(RFA)で、北朝鮮に先端技術が移転される可能性に懸念を示した。
彼は「間違いなくロシアが北朝鮮に金や通貨を提供しているとし、北朝鮮が必要としている石油を送る可能性もあるが、最も懸念されるのはロシアから北朝鮮への先端技術の移転」だと指摘した。
今月25日(現地時間)、韓国の大統領室は「北朝鮮軍のロシア派兵に関して、今後の北朝鮮軍の行動や北朝鮮が派兵の対価としてロシアから受け取る報酬などを考慮し、米国や日本側と段階的対応を協議した」と明らかにした。
韓国の国防部は、北朝鮮が最近までロシアに送ったコンテナは約2万個以上になると推定している。
米国のシンクタンク戦争研究所(ISW)は27日(現地時間)、ウクライナ軍ハルキウ地域の報道官であるエフヘニー・ロマノフ大佐の分析を引用し、ロシア軍が最近この地域に投入した122mm、152mm砲弾の60%が北朝鮮製であると分析した。
ただし、ロマノフ大佐は北朝鮮製砲弾の品質が低いため、標的に命中しなかったり、適時に爆発しなかったと主張した。
この兵士なら簡単に俺の頭突きて叩き壊せる。