2020年の大統領選での落選以降、一貫して不正選挙を主張してきたドナルド・トランプ前大統領が、今回の大統領選でも不正選挙が起きているという主張を繰り返した。
5日午後(現地時間)共和党の大統領候補であるトランプ前大統領は自身が立ち上げたSNS「トゥルース・ソーシャル」に激戦州であるペンシルベニア州を念頭に「フィラデルフィアには大規模な不正行為の話が多い。法執行機関が向かっている」と短いテキストを投稿した。
そして、およそ30分後には「フィラデルフィアと(ミシガン州の)デトロイトだ。法執行機関はそこに集結した」と投稿した。
フィラデルフィア市があるペンシルベニア州とミシガン州は、それぞれ19人、15人の選挙人が割り当てられた激戦州で、大統領選に勝利するためには必ず確保したい地域である。
トランプは今回の大統領選でも投票日直前まで民主党政権の投票操作に関する疑惑を繰り返し主張した。
フィラデルフィア市の選挙管理委員会は「AFP通信」に対し、「(トランプ前大統領の主張は)決して事実ではない」とし、「フィラデルフィアでの投票は安全だ」と反論した。
同日、トランプは私邸があるフロリダ州のパームビーチの投票所で投票を済ませた後に記者団に対応した。
大統領選勝利について「自信がある」と話し、「今日、我々は大勝利を収めるだろう」と強い自信を見せた。
3度目の大統領選出馬となるトランプは「最初の2016年の大統領選は素晴らしい結果となった。2020年の大統領選はさらに良い結果があらわれるはずだったのに、何かが起きた」と語り、自身が敗北した2020年大統領選の投票において不正があったと主張した。
敗北した場合に結果を受け入れるかという質問には「公正な選挙であれば」と回答した。