レンタカーを運転していた40代男性が車両火災後に行方不明となった「瑞山レンタカー事件」が殺人事件であったことが判明した。
11日、忠清南道(チュンチョンナム道)警察庁はこの事件に関連し、強盗殺人の容疑でA(40代)を逮捕し、取り調べを行っている。
警察によると、Aは8日午後10時頃、忠清南道瑞山市(ソサン市)東門洞のある飲食店の駐車場に停車中の車に侵入し、B氏(40代)を刃物で刺し死亡させた疑いが持たれている。
AはB氏の車で現場を離れた後、人通りの少ない水路沿いの空き地にB氏の遺体と携帯電話などを次々と遺棄した。その後、瑞山市のあるマンション団地裏の山林近くの空き地でB氏の車に放火し逃走した。
B氏は事件直前の午後9時39分頃、家族との通話を最後に連絡が途絶えた。その約40分後、瑞山市のマンション団地裏の山林近くの空き地でB氏が運転していたレンタカーが炎上しているのが発見され、警察が捜査に乗り出した。
マンションの住民からの通報を受け、警察と消防隊が出動した際、車内には誰もいない状態だった。警察は車両登録情報などからB氏の身元を特定し、9日午後にB氏の家族からの失踪届を受理した。捜査を開始し、10日午後に忠南瑞山市内でAを逮捕した。
Aは犯行を認め、「ギャンブルの借金などの債務で生活費がなく犯行に及んだ」と述べ、「B氏の財布から10万ウォン(約1万1,015円)相当を盗んだ」と供述したという。警察は取り調べ終了次第、Aに対し逮捕状を請求する方針だ。