大統領選後、石破茂首相がアメリカのドナルド・トランプ次期大統領と行った初の電話会談はわずか5分で終了した。
8日、時事通信は2人の「相性」を不安視する声とともに報じた。
石破首相は前日7日、首相官邸で記者団に対し、トランプ氏と約5分間の電話を行った後、早期の対面での会談と日米同盟強化で意見が一致したと話した。
そして「お互いにいい仕事ができることを楽しみにしていると話して会談を終えた」と感想を述べ、関係構築に自身を示した。
首相は周辺に「選挙に勝ったトランプ氏の高揚感が伝わってきた」と明かしていたという。
しかし、石破首相がトランプ氏と行った会談時間は、他国の首脳はもとより、過去の事例と比べても極めて短い。
フランスのマクロン大統領は25分、韓国の尹大統領は12分にわたり、それぞれトランプ氏と電話で会談した。
故安倍晋三元首相はトランプ氏が2016年の大統領選で勝利した際に20分、菅義偉元首相も2020年の大統領選後にジョー・バイデン大統領と15分電話会談を行った。
特に安倍元首相は2016年大統領選直後に訪米し、海外首脳として初めてトランプ氏と直接会談し、親交を深めた。
産経新聞は、尹大統領が石破首相より先にトランプ氏と対話した点にも注目した。
時事通信は「通訳を介した初の会談時間が5分間というのは異例に短い」とし、トランプ氏と石破首相の2人の「相性」を不安視した。
「石破首相は理想を掲げ徹底的に議論することを好むが、トランプ氏は経済面での実利、そして、ディール(取引)を重視する」とし、トランプ氏と安倍元首相の重要な接点だったゴルフも石破首相は行わないという。
首相の側近も「首相とトランプ氏の性格は正反対だ」と認めている。