ロシア政府は、韓国がウクライナに殺傷武器を供給した場合、「あらゆる手段」を講じて対応すると警告した。
24日(現地時間)、ロシアのタス通信によると、ロシア外務省のアンドレイ・ルデンコ外務次官は同日のインタビューで、韓国の武器供給の可能性について言及。「韓国製武器がロシア市民に使用されれば、両国関係が完全に破壊される可能性があることを、韓国政府は認識すべきだ」と述べ、韓国政府にその認識を改めて促した。ルデンコ外務次官は、「我々は当然、必要な手段で対応するが、それが韓国の安全保障強化にはつながらない可能性が高い」と主張した。また、韓国に対し、状況を冷静に評価し、「無謀な行動」を控えるよう警告した。
「韓国政府は、短期的な外部の誘惑に左右されることなく、長期的な国益を最優先すべきだ」と強調した。
韓国政府は、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった2022年以降、ウクライナへの人道支援や経済支援を行ってきた。しかし、先月、北朝鮮がロシア支援のために約1万人を派兵したことが確認されたことを受け、韓国政府は対応方針の再検討を進めている。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は7日の記者会見で、北朝鮮軍について「当初は現地に適応に時間がかかり、被害が生じる可能性があるが、経験を積むことで最終的には我々の安全保障に深刻な影響を及ぼす恐れがある」と説明した。また、韓国は「人道主義、平和主義の観点から、北朝鮮軍の関与度に応じて支援方法を段階的に変更すべきだ」と述べ、「武器支援も排除しない」と明言した。
ルデンコ外務次官は24日のインタビューで、北朝鮮の参戦を否定した。「韓国はNATOとの協力を通じて、北朝鮮への圧力を強化するために、特別軍事作戦地域に展開する北朝鮮軍の存在を意図的に強調している」と述べた。さらに、ロシアと北朝鮮の二国間協力は国際法に基づいており、韓国などの第三国を標的にしたものではないと強調した。
「韓国がウクライナに武器を供給すれば、非常に深刻な結果を招く恐れがある」と警告し、「ウクライナ紛争は朝鮮半島と無関係であることは明白だ」と強調した。また、NATOが台湾に武器を供給することでアジアの緊張が高まっていると非難した。