昨年、中国から強制送還された脱北者のうち、キリスト教徒との交流など、キリスト教と関わりを持った者が、政治犯収容所に送られたとの主張が出た。
28日(現地時間)、米自由アジア放送(RFA)は、教皇庁傘下の国際援助団体「苦しむ教会を助ける会」(ACN)が最近発表した「迫害され、忘れられたのか?」と題する報告書で、「2023年に中国から送還された脱北者のうち、キリスト教徒との交流が明らかになった者は政治犯収容所に送られた」と報じたと伝えた。
さらに、「北朝鮮の国家保衛省は、中国警察が提供した報告書に基づいて脱北者を尋問する」とし、「報告書に宗教関連の内容が含まれている場合、脱北者の説明如何に関わらず例外なく収容所送りとなる」と付け加えた。
この報告書は、2022年から今年にかけて北朝鮮を含む18カ国で行われた宗教弾圧の事例を詳述している。
報告書によると、極度の宗教弾圧のため正確な把握は困難だが、北朝鮮のキリスト教徒数は約9万8,000人と推定される。これは北朝鮮の総人口の約0.38%に相当する。
RFAは「強制送還された一般の脱北者は比較的軽い処罰を受けたが、キリスト教徒と接触した者は政治犯収容所に収容され、事実上、仮釈放のない終身刑が言い渡された」と報じた。