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2024年12月04日水曜日
ホームニュース「韓国ドラマ見て処刑も」北朝鮮の24歳女性が告白、金正恩体制下で若者たちの「静かな反乱」が始まっていた

「韓国ドラマ見て処刑も」北朝鮮の24歳女性が告白、金正恩体制下で若者たちの「静かな反乱」が始まっていた

北朝鮮から脱北したばかりのとある20代の女性が「韓国ドラマはどうしても見るのをやめられなかった」と語ったインタビューが話題を呼んでいる。

昨年10月、咸鏡南道(ハムギョンナム道)から木造船で脱北し、現在ソウルに住んでいる24歳の女性A氏は、26日~27日に東京で開催された北朝鮮の人権をテーマにした映画上映と講演会に参加した後、読売新聞とインタビューを行った。

A氏は「景気悪化のため当局からの配給が途絶えており、国民は『ジャンマダン』と呼ばれる市場で生活必需品を購入している」と北朝鮮の厳しい現状を説明した。

また「北朝鮮は金ですべてを解決する社会で、例えとして、大学で教授に賄賂を渡すことで良い成績が得られる」と述べた。

平壌(ピョンヤン)で生まれ、平壌体育大学で卓球選手としても活動し、北朝鮮国民としては比較的恵まれた生活を送っていたA氏だが、そんな彼女でも北朝鮮は住むに値しない所だと語っている。

A氏はインタビューで、北朝鮮当局の厳格な統制が金正恩総書記に対する若者たちの離反を起こしているとも指摘した。

A氏は14歳の時から「冬のソナタ」「相続者たち」「梨泰院クラス」など様々な韓国ドラマを見ており、脱北前日の夜までも見ていたドラマは「キム秘書はいったい、なぜ?」だったとのこと。

A氏は、当局が韓国ドラマを見る北朝鮮の人々を取り締まるため、路上でも抜き打ち調査を行い、「道を歩くたびに警察に呼び止められ、携帯電話で『オッパ』のような韓国式の表現を使っていないか調べられたり、韓国ドラマを見た若者たちに対する公開裁判もあった」と明かした。

A氏は北朝鮮の若い世代の夢は「自分の幸せ」であるため、韓国ドラマを見るだけで処刑する金正恩に対して忠誠心なんか生まれないと述べ、「当局に盲目的に従わないのが我々の世代の特徴で、これが北朝鮮社会の変化の始まりだ」と語った。

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