ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシア西部のクルスク地域に派兵された北朝鮮軍に死傷者が出たと明らかにした。
1日(現地時間)、ゼレンスキー大統領は首都キーウで共同通信のインタビューに応じ、この事実を明かした。ただし、戦闘で死傷した北朝鮮軍の具体的な人数には言及しなかった。
さらに「ウクライナ戦争の最前線には、より多くの北朝鮮軍が派兵されるだろう」との見方を示した。
また、ゼレンスキー大統領は国際社会からの支援が不十分だとし、自国の安全保障のためにNATO(北大西洋条約機構)加盟を改めて要請した。彼は「ウクライナの将来にとってNATO加盟は不可欠だ」と強調した。
これらの発言は、北朝鮮軍のロシア派兵や、来年就任予定のトランプ次期米大統領が、ウクライナ支援を継続するかどうかが不透明な中、ウクライナ戦争が重要な局面を迎えている状況下でなされた。
トランプ次期大統領は今年の大統領選挙戦で、具体的な方法は示さないものの、自身が大統領になれば1日で戦争を終結させられると主張した。また、自身が政権を握っていればロシアによるウクライナ侵攻は起こらなかったとの見解を示していた。