尹錫悦大統領が突如として戒厳令を発令した。
3日夜10時25分、尹大統領はソウル・龍山の大統領府で緊急声明を発表し、「自由な立憲秩序を守るため非常戒厳を宣言する」と述べた。
尹大統領は「国会が犯罪者集団の温床と化し、立法独裁により国家の司法・行政システムを機能不全に陥れている」と主張した。
さらに「我が政権発足以来、国会は22件の政府高官弾劾訴追案を提出し、(昨年)6月の第22代国会発足以降10人目の弾劾を推進している」とし、「これは世界に前例がなく、建国以来一度も経験したことのない事態だ」と述べた。
尹大統領は「判事を脅迫し、多数の検察官を弾劾するなど司法業務を停滞させ、行政安全部長官、放送通信委員長、会計検査院長、国防部長官の弾劾を試みるなど行政機能も麻痺させている」とし、「予算編成においても、国家の根幹機能や薬物犯罪対策、治安維持に関わる重要予算を全額削減し、国の基本機能を損ない、韓国を麻薬天国、治安崩壊の状態に追い込んだ」と非難した。
尹大統領は「これは自由民主主義国家である韓国の立憲秩序を踏みにじり、憲法と法律に基づいて設立された正当な国家機関を混乱に陥れるものであり、内乱を企てる明白な反国家行為だ」と断じた。
戒厳令の発令について、尹大統領は「可及的速やかに反国家勢力を一掃し、国家を正常化する」とし、「国民生活に一定の不便が生じるが、その影響を最小限に抑えるよう全力を尽くす」と約束した。