韓国系で初めてアメリカの連邦議会上院議員に当選した民主党所属でニュージャージー州選出のアンディ・キム現下院議員が、ユン大統領の非常戒厳令発令に対し、痛烈な批判を展開した。
3日(現地時間)キム議員は「国民による統治という本来あるべきはずの政治の根本を弱体化させ、韓国の脆弱さを明らかにした」と指摘した。
キム議員は同日、韓国国会が非常戒厳令解除を求める決議案を可決したことについて「国の緊張緩和のための重要な措置であり、尊重されるべきだ」と声明の中で述べた。
彼は「民主主義には常に課題が生じる」とするも、「これらは必ず民主的で、オープンなプロセスで解決されるべきだ」と主張した。
そして「今回の非常戒厳令の宣言という方法は、国民による統治という政治の根本を弱体化させ、国家から安全と安定を享受すべき国民に対し、韓国の脆弱さを示した事例だ」と批判した。
彼は自身のSNSに「朝鮮戦争から70年が経った今、北朝鮮の兵士たちがロシアの独裁者のために戦い、韓国の民主主義が戒厳令下に置かれる姿を目にするとは想像もしなかった」と投稿した。
そして「今後も不安定な時期が続くかもしれないが、いかなる代償を払っても暴力での解決は避けなければならず、法の支配と民主主義のプロセスを堅持することが重要だ」と強調した。
なお、ニュージャージー州選出で下院議員を3期務めたキム議員は、先月5日の大統領選と同時に行われた連邦議会選挙で、韓国系として初めて上院議員に当選した。