毎日墓の横に横たわる青年
「母のそばで眠りたい」切ない物語
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人々が幽霊が出るのではないかと近寄るのを避ける共同墓地で、時間ができるたびに母親の墓のそばに寄り添い続ける青年の切ない物語が明らかになった。
先月27日(現地時間)、マレーシアメディア「SAYS」によると、SNS上にマレーシアの共同墓地で墓のそばに横たわる男性の写真が投稿され、ネットユーザーの注目を集めた。
投稿者A氏は「私が父の墓に訪れるたびにこの青年を見かけた。彼は朝も夕方も母親の墓を訪れていた」と説明した。彼によると、青年は母親の墓のそばで温かいお茶を飲みながら静かに祈ったり考え込んだりしていたという。一ヶ月前にも青年を目撃しており、その際には墓の横で横になり、眠りに落ちる姿も見られた。
写真は共同墓地が閉まる30分前の午後6時30分に撮影されたもので、青年の事情が気になったA氏は彼に話しかけたと語った。
青年の名前はアジムで、配達員として働いていると明かした。彼の母親は食品販売をしていたが、今年の6月に交通事故で亡くなり、母親への想いから、時間ができるたびに母親の墓を訪れているという。「この世では離れているが、母のそばで眠りたい」と語り、その深い悲しみを滲ませた。
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その投稿は1,000回以上閲覧され、多くの人々の関心を集めた。
ネットユーザーからは「胸が痛む」、「どれほど会いたかったのか」、「本当に親孝行な息子だ」などの反応が寄せられた。
しばらくしてA氏は「この青年を最後に見たのは一ヶ月以上前だ。今日(11月24日)も彼を待っていたが、姿を見かけなかった。どこに行ったのだろう」と述べ、「元気でいてほしい。ポジティブに考えようとしている。きっと大学に通い始めたから来られないのだろう」と伝えた。