ユン大統領の「非常戒厳令」宣布で混乱
グローバルポップスターのデュア・リパが6年7カ月ぶりの韓国公演のため数日前に入国した。しかし、前日(3日)夜に発令された非常戒厳令の影響を受けることになった。
3日午後10時25分、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は韓国ソウル龍山(ヨンサン)の大統領府で緊急談話を発表し、「国政は麻痺し、国民の不満は高まっている。これは自由大韓民国の憲政秩序を侵害し、憲法と法律に基づいて設立された正当な国家機関を妨害するもので、内乱を企てる明白な反国家行為だ。国民の生活は顧みることなく、弾劾や特別検察官の任命、野党代表の放縦によって国政が麻痺している」と述べた。
さらに、「この非常戒厳令を通じて、崩壊の危機に瀕している自由大韓民国を再建し守り抜く。そのために、国家崩壊の元凶である反国家勢力を一掃する。できる限り早期にこれを達成し、国家を正常な状態に戻す」と述べ、非常戒厳令を宣言した。
その後、4日午前1時2分、国会は190名の全議員の賛成で戒厳令解除を求める決議案を可決し、直ちに戒厳令は解除された。
4日から来韓公演を予定していたデュア・リパ…公演は予定通り行われるのか
しかし、この状況を知らないデュア・リパは自身のSNSを通じてソウル公演およびポップアップストアのオープンを宣伝した。デュア・リパは4日と5日の2日間、ソウル九老区高尺洞(クロ区コチョク洞)の高尺スカイドームで来韓公演「デュア・リパ – ラディカル・オプティミズム・ツアー・イン・ソウル(Dua Lipa – Radical Optimism Tour in Seoul)」を開催し、7年ぶりに韓国のファンと再会する予定だった。
2018年の初単独来韓公演で圧巻のライブパフォーマンスと情熱的なステージでファンを魅了したデュア・リパ。今回の来韓公演は2018年5月以来約7年ぶりとなり、多くのファンが彼女の再来を心待ちにして注目を集めていた。
デュア・リパは来韓公演の準備のためすでに韓国に滞在しているとされ、非常戒厳令の影響を受けて戸惑っている可能性がある。この状況下で予定通り公演が行われるかどうか、注目されている。
一方、歌手イ・スンファンは、4日と5日に雲下小劇場で予定されていた公演『白黒映画のように』の中止を発表した。