スリングショットを使用し野生動物を違法に捕獲・虐待する事件が明らかとなり、衝撃を与えている。
京畿道水原(キョンギ道スウォン)西部警察署は先日、動物保護法および野生動物関連法に違反した容疑で、A容疑者を含む中国籍の3名を検察に書類送検したと発表した。
容疑者らはスリングショットで鳥類や各種野生動物を捕獲・虐待し、その様子を撮影してSNSに投稿した疑いが持たれている。警察が容疑者らの携帯電話をフォレンジック調査した結果、動物を対象とした違法捕獲や虐待を撮影した動画が1万件以上見つかったという。
この事件は、動物権利団体「KARA」の継続的な通報と調査の末に発覚した。KARAは2月にA容疑者らを警察に告発し、2021年5月から2024年2月にかけて、京畿道一帯で違法行為が行われていたと主張した。被害に遭った動物の中には、絶滅危惧種のマガンも含まれ、アナグマ、ウサギ、スッポンなど多様な生物が犠牲となった。
KARAは声明で、一部の動物は捕獲後に食用目的で調理された可能性を指摘し、厳罰を求めている。動物保護団体や市民は、今回の事件を受け、違法捕獲や虐待行為に対する厳しい制裁の必要性を訴える声が上がっている。犯罪者の法的責任追及と共に、動物保護制度の強化が求められている。