9日(現地時間)イスラエルのサール外相は化学兵器の製造が疑われている施設などを破壊するため、週末にシリアに対し、攻撃を実施したと明らかにした。
「AFP通信」によると、サール外相は記者会見の中で「ミサイルやロケットはもちろんだが、なによりもシリアに残る化学兵器が過激派の手に渡るのを防ぐため攻撃を行った」と、攻撃の理由を説明した。
そして「我々の行動はすべてイスラエルとイスラエル市民の安全を守るために行ったことで、それが唯一の関心事だ」と強調し、シリアの反政府勢力の動向も常時監視していると付け加えた。
6日にもイスラエル現地メディアが、イスラエル軍がシリアの化学兵器貯蔵施設を攻撃したと報じていた。
2011年にシリア内戦が勃発して以来、イスラエルはアサド政権とイランを中心とした支援軍をターゲットに、シリア国内で数百回に及ぶ空爆を実施してきた。
シリアはゴラン高原をはさんでイスラエルと国境を接している。