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2024年12月19日木曜日
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Google量子コンピュータが宇宙年齢超えの「10セプティリオン年問題」を5分で解決!ついに人類は「時間との戦い」に勝利するのか

Googleは9日、スーパーコンピューターで10セプティリオン年(10の25乗)かかる計算問題を、わずか数分で解くことができる量子コンピューターを開発したと発表した。

セプティリオン年は宇宙の年齢をはるかに超える時間で、今回の性能は、5年前にGoogleが「スーパーコンピューターで1万年かかる問題を数分で解ける」と発表した技術を大幅に上回る速度となっている。

Googleは、自社開発の量子チップ「ウィロー(Willow)」を搭載した量子コンピューターが、現存する最速のスーパーコンピューター「フロンティア」を凌駕したと説明した。

フロンティアが10の24乗年、つまり100兆年かかる計算問題を、「ウィロー」チップ搭載の量子コンピューターはわずか5分で解いたという。ただし、この性能評価はテスト用に設計されたアルゴリズムを使用したものであり、実際の応用例はまだない。

Googleの量子AI創設者であるハートムート・ネーベン氏は、「単純な問題を解決できなければ、実用的な問題を解決することもできない」と述べた。また、Googleは来年、既存のコンピューターでは解決が困難な問題を量子コンピューターで解決した具体的な事例を発表する予定だと明らかにした。

この日、科学誌「ネイチャー」に掲載された研究によると、新しい量子コンピューターは、105個の量子ビットを搭載した「ウィロー」チップを基盤に開発された。

量子ビットは量子コンピューティングにおける情報処理の基本単位で、従来のコンピューターが0と1を順次処理するのに対し、量子コンピューターは0と1を同時に処理できるため、従来のコンピューターよりも問題をより高速かつ正確に解決できると評価されている。

Googleは、ウィローチップの量子ビットを相互に接続することで、量子ビット数が増加するにつれてエラーが減少する方法を発見したと発表した。これにより、量子ビット数を増やしながらエラーを減らす「閾値以下(Below Threshold)」を達成した初の量子システムであると説明している。また、リアルタイムでエラーを修正する技術の開発にも成功したと明らかにした。

米メディア「ニューヨーク・タイムズ」は「量子コンピューティングは量子力学という物理学の一分野に基づく数十年にわたる研究の成果であり、現在もなお実験段階の技術だ。しかし、Googleの今回の成果は、この技術に対する科学者たちの長年の期待に応える方法を着実に進化させていることを示している」と評価した。

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