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2024年12月11日水曜日
ホームニュース「アンチ・イーロン・テスラ・クラブ」マスク氏がトランプ支持を表明しテスラブランドに影響、所有者らが不満を示すステッカーを貼り始める

「アンチ・イーロン・テスラ・クラブ」マスク氏がトランプ支持を表明しテスラブランドに影響、所有者らが不満を示すステッカーを貼り始める

テスラ最高経営者のイーロン・マスクCEOがドナルド・トランプ米次期大統領の最側近として急浮上している中、テスラ車所有者らの間でマスクへの不満を表すステッカーを車に貼る行為が流行している。

9日(現地時間)フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、一部のテスラ車所有者が「イーロンが狂う前にこのステッカーを買った」という文言のステッカーを車に貼っている。

テスラは先月5日に行われた米大統領選でトランプ次期大統領を積極的に支持し、その後トランプ政権第2期目で新設された「政府効率化省(DOGE)」の共同責任者にも指名された。

テスラは米国最大の電気自動車メーカーとして、これまで気候変動対策に取り組む環境配慮型のイメージや進歩的なブランドとして認識されてきた。

しかし、マスク氏の右傾化により、こうしたブランドイメージに悪影響が及んでいるようだ。テスラ車所有者たちは、マスク氏の政治的立場により「テスラブランド」の利用に抵抗感を覚えている。

FTは「マスク氏が自身のSNS『X』で、ますます右翼的で陰謀論的な立場を取り、トランプ陣営に2億ドル(約303億円)以上を投資したことで、一部の所有者がブランドに冷めている」と報じた。

2011年に初めてテスラを購入して以来、13年間テスラ車だけを乗り続けているサンディエゴ在住のジョー・サイファー氏は、マスク氏のこうしたイメージがテスラに影響を与え、「テスラを所有することは『MAGA』帽子をかぶるのと同じような感覚だ」と語った。

「MAGA」は「アメリカを再び偉大に(Make America Great Again)」を意味するトランプ次期大統領の選挙キャンペーンスローガンだった。

テスラ車所有者たちのこうした心情を受け、「アンチ・イーロン・テスラ・クラブ(Anti-Elon Tesla Club)」や「イーロンが狂う前にこのステッカーを買った」と書かれたステッカーが登場した。

ステッカー製作者のマシュー・ヒラー氏は「選挙翌日にはステッカー300枚を販売し、これまでで最も多く売れた日となった」と述べた。さらに「それ以前は1日平均50枚ほど売れていたが、今回の米大統領選以降、1日に100枚近く売れるようになった」と語った。

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