ドナルド・トランプ米次期大統領は、駐フランス米大使に義理の息子を指名したのに続き、駐ギリシャ米大使に長男の婚約者キンバリー・ギルフォイルを任命すると発表した。
10日(現地時間)、トランプ次期大統領は声明で「キンバリー氏は法律、メディア、政治分野で培った豊富な経験と鋭い知性を有し、米国を代表して海外で利益を守るのに最適な資質を備えている」と述べた。
これに先立ち、トランプ次期大統領は長女イヴァンカ氏の義父チャールズ・クシュナー氏を駐フランス大使に、次女ティファニー氏の義父マサド・ブルロス氏をアラブ・中東問題担当上級顧問に指名していた。
トランプ次期大統領は、第1期政権時に長女イヴァンカ氏夫妻をホワイトハウスで勤務させるなど、縁故主義による人事を行った経緯がある。
一方、トランプ次期大統領は側近であるコロニー・キャピタルのトム・バラック前CEOを駐トルコ米大使に任命する意向を示した。
ブルームバーグ通信によると、バラック前CEOはアラブ首長国連邦(UAE)の代理としてトランプ政権にロビー活動を行った疑いで起訴されたが、無罪判決を受けたという。