テスラとスペースXを率いるイーロン・マスクCEOが、アメリカ株式市場の上昇により、史上初めて4,000億ドル(約61兆円)の資産を保有する人物となった。
経済専門誌フォーブスなど複数の海外メディアによれば、マスク氏の資産は、テスラ株価の上昇とスペースXの企業価値増加を背景に、11日初めて4,000億ドルを上回ったという。
同日、テスラ株は史上最高値となる1株415ドル(約6万3,444円)まで上昇し、これによりマスク氏の総資産は午前の時点で4,390億ドル(約67兆1,140億円)に達したと推定される。
この資産額は、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏とアマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏の合計資産を上回る規模だ。
海外メディアによると、マスク氏の資産は今年だけで2,180億ドル(約33兆3,287億円)増加した。
テスラ株価はアメリカ大統領選が実施された11月5日以降、67%上昇している。
さらに、マスク氏は今回のアメリカ大統領選でドナルド・トランプ次期大統領の選挙キャンペーンに10億ドル(約1,528億円)を寄付するなど、再選を積極的に支援し、実業家のヴィヴェック・ラマスワミ氏と共に、トランプ次期大統領から次期政権の政府効率部長に任命された。
一方、非上場企業であるスペースXは、投資家を含む内部関係者から12億5,000万ドル(約1,911億円)相当の株式を買い取ることで合意し、企業価値が3,500億ドル(約53兆5,094億円)に増加した。この結果、マスク氏の資産はさらに500億ドル(約7兆6,442億円)に達した。
マスク氏は今年5月以降、ブルームバーグ億万長者ランキングで1位の地位を維持している。