包括的パートナーシップ条約に基づき、6月に試験運行を実施
ロシア鉄道は北朝鮮とロシアを結ぶ旅客列車を5年ぶりに再開すると発表した。
10日、ロシアメディア「スプートニク通信」によると、ロシア鉄道は2024年から2027年にかけて、北朝鮮の豆満江(ドュマンガン)駅とロシアのハサン駅を往復する645/646列車を16日から再開すると発表した。列車は週3回(月・水・金)運行され、片道の所要時間は約17分とされている。
ハサン駅と豆満江駅を結ぶ国境鉄道は2013年に初めて開通した。しかし、2020年2月の新型コロナウイルスのパンデミック発生に伴い、北朝鮮はこれを封鎖。その後、2022年11月に貨物輸送のみを許可していた。
北朝鮮専門メディア「NK」は、「両国の旅客列車再開は北朝鮮軍のウクライナ戦争派兵と関連している」と指摘し、「専門家は北朝鮮の外貨獲得労働者がロシアに派兵される可能性があると予測している」と報じた。
両国は6月に「包括的な戦略的パートナーシップに関する条約」を締結した。この条約には、緊急事態発生時に両国が遅滞なく軍事支援を行うことや、鉄道運行を再開する内容が含まれているとされる。
また、6月には両国で試験運行も実施された。当時、ロシアの団体観光客は豆満江駅に到着後、バスなどに乗り換えて北朝鮮の羅先(ラソン)へ向かい、3泊4日で地域を観光し、再び列車で帰国した。