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2024年12月17日火曜日
ホームニュース女子高前で「子供を産んで家事をしてくれる10代女性を募集」という横断幕を掲げた60代男性に執行猶予判決

女子高前で「子供を産んで家事をしてくれる10代女性を募集」という横断幕を掲げた60代男性に執行猶予判決

引用:ニュース1
引用:ニュース1

「私の子供を産んで家事をしてくれる女性を募集」という横断幕が、自分の娘が通う学校の前に掲げられていたらどうだろうか。

すぐに「誰なんだ?」と胸ぐらを捕まれ、警察署に連行されるのは間違いない。法律がなければ、この奇怪な横断幕を掲げた人は保護者たちから袋叩きにされていたはずだ。

1年前の2023年12月16日、大邱(テグ)地裁刑事控訴2-2部(ソン・デシク裁判長)が、この横断幕を掲げたA(59歳)に懲役10ヶ月、執行猶予2年を宣告したという知らせを聞いた市民らは「処罰が軽すぎるのではないか」と指摘しつつも、「統合失調症を患っていることを考慮した判決として受け取れる」と述べた。

同年4月13日、大邱地裁西部支部第5刑事単独も児童福祉法違反(児童に対する淫行強要・斡旋・性的嫌がらせなど)の容疑で起訴されたAに懲役10ヶ月、執行猶予2年を宣告していた。

検察は1審に続き控訴審でも懲役1年を求刑したが、1、2審で裁判所は「Aの行為は子供に性的羞恥心を与える性的虐待行為に該当する」としながらも、「被告人の健康状態が良好でない点を考慮した」として、家族の看護のもとで治療を受けさせる目的で執行猶予とした。

オンラインコミュニティを騒がせた「おじいさんの子供を産んで家事をしてくれる女性募集」という横断幕

2022年3月8日、各種オンラインコミュニティは1枚の写真で大騒ぎになった。

その日の朝、生徒たちが登校する中、大邱達西(ダルソ)区のある女子中学校・高等学校前に1トントラックを停めたAが掲げた横断幕が原因だったことが判明した。

横断幕には小さな文字で「世間と価値観が合わず、どうしても勉強したくない学生はこの車に来るように」と書かれていた。

その下には、より大きな文字で「独り暮らしの厳しい60代のおじいさんの子供を産んで、家事をしてくれる13~20歳の女性を募集。この車に来るように」という内容が記されていた。一番下には大邱の市外局番である「053」で始まる連絡先も記載されていた。

驚いた教師が警察に通報…堂々と売春を行う犯罪者、朝鮮時代からタイムスリップ

Aの横断幕は、これを発見して驚愕した教師の通報により強制撤去された。

現場に駆けつけた警察はAに任意同行を求め、警察署で取り調べを行ったあと、Aが論理性に欠けた発言をし「精神状態が正常ではない」という家族の証言に基づき、一旦帰宅させた。

しかしAは1週間後、再び学校の前に現れ同様の内容の横断幕を掲げた。警察はAを現行犯逮捕し、勾留状を請求するとともに、達西区と協議の上「精神病院への措置入院」の手続きを行った。

Aの奇行を目にしたネットユーザーは「堂々と売春を行う犯罪者を初めて見た」、「売買婚を批判するパフォーマンスに見える」、「タイムスリップした朝鮮時代の両班」などと様々な意見を交わした。

横断幕に関するニュースを聞いて動揺した生徒たちは通学路を変えて、保護者たちは娘の安全を心配して一緒に登校するという異様な光景が繰り広げられた。

「13歳は若くない、20歳を超えるのは困る」保護者らが子供と共に登校するなど混乱

Aの奇行が話題を呼ぶと、SBS『気になる話Y(韓国語原題訳)』の制作陣は急遽大邱に行きAと会ったあと、3月18日に「醜悪な欲望、おじいさんはなぜ女子高前に現れたのか」というタイトルで事件に関する内容を放送した。

Aはインタビューを依頼する女性スタッフに「あなたは若くないように見えるので条件を満たしていない。子供を産むつもりがないなら電話しないでくれ」と言い放った。

Aを訪ねた制作陣が「20歳を超えた女性についてはどう思うか」と尋ねると、「私としては少し難しい。他にいないなら20歳でもいいが、若い人がいれば紹介してくれるとありがたい」と平然と答えた。

13歳についてAは「人々の目には幼く見えるかもしれないが、十分だ。(出産できる)朝鮮時代には10代の女性と60~70代の男性が結婚し、子供を出産した。お手伝いさんになると思えば簡単だ」と驚くべき発言までした。

近くの住民はAが野良猫を殺すなど、普段から奇異な行動をしていたと明かした。

A「自分の考えを伝えただけで強要はしていない」

弁護人「治療が必要だ、寛大な処分を求める」

Aは公判で「子孫を残したいという自分の考えを伝えただけで、誰かに強要したことはない。文章がわいせつで退廃的な内容ではなく、性的虐待行為に該当しない」と主張した。

弁護人は「刑事処罰よりも治療が必要な状況だ。家族の看護のもとで治療を受けられるよう配慮してほしい」と寛大な処分を求めた。

裁判所はこれを受け入れ執行猶予で実刑を免れさせたが、過去に類似の罪で刑事処罰を受けた点を考慮し、保護観察と個人情報の公開・告知、児童・青少年関連機関および障害者福祉施設での5年間の就業制限を命じた。

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