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2025年02月28日金曜日
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シリアのダマスカス近郊で発見された大規模墓地、アサド政権による10万人規模の拷問と処刑の証拠として注目

引用:聯合ニュース
引用:聯合ニュース

ダマスカス近郊の大規模墓地2か所

アサド政権による10万人の拷問・処刑の証拠

シリアの首都ダマスカス近郊で、バシャール・アサド大統領政権下での拷問や虐殺のために使用されたとされる2つの大規模な墓地が発見された。この発見は、国際社会から「ナチス・ドイツ以来初めて」と評価され、アサド政権の無慈悲な独裁統治を示す新たな証拠として注目を集めている。

ロイター通信によると、17日、スティーブン元米国務省グローバル刑事司法特使が、ダマスカス近郊のクタイファとナズハでそれぞれ大規模な墓地が発見されたと明らかにした。スティーブン氏は、「これらの墓地はシリアに『組織的処刑場』が存在していたことを示しており、処刑場で失踪したり拷問を受けた人々は10万人を超える」と述べ、発見された墓地の規模からこの数字が誇張ではないことを強調した。

さらに、スティーブン氏は数千人がこの「組織的処刑場」に関与していたと指摘し、市民を路上や自宅から連行した秘密警察、拘束者を拷問し飢えさせた看守や捜査官、遺体を運搬したトラックやブルドーザーの運転手など、数千人がこの「組織的処刑場」に関与していたと述べた。

クタイファとナズハの住民は、ロイター通信に対し、ブルドーザーが地域に塹壕を掘り、冷凍トラックから遺体が順次投棄される光景を目撃したと証言している。

また、国際失踪者委員会はシリア国内に66カ所の大規模墓地が存在する可能性があると推定している。同委員会によると、現在、シリアで失踪が報告されている人数は約15万7,000人に達しており、政府軍の敗北後にはこれまで受け付けられなかった失踪者の報告が相次いでいるため、実際の失踪者数はさらに多いと見られる。

失踪者の大多数は、アサド大統領およびその父、ハーフェズ・アサド前大統領の統治期間中に発生したとされ、アサド父子は53年間にわたり政権を維持し、正当な司法手続きを無視して反政府勢力に対する大規模な処刑を行っていた疑惑が浮上している。

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