ロシア軍の放射線・化学・生物学防護部隊を率いたイーゴリ・キリロフ中将とその補佐官を暗殺した事件の容疑者が裁判所に護送される様子が公開され、韓国で注目を集めた
容疑者が着ていたTシャツの胸元になぜか韓国の首都「SEOUL」のロゴが入っていたのだ。
19日(現地時間)「ロイター通信」などによると、ロシア当局は事件と関連し、ウズベキスタン国籍の男を容疑者として拘束した。
男には殺人や爆発物製造の容疑がかけられているが、モスクワの地方裁判所への護送当日に着用していたTシャツの胸元に「SEOUL」のロゴが入っており、一部で話題となった。
男と韓国との関連性は不明だが、世界各地での韓流ブームの影響で「SEOUL」のロゴが入ったTシャツを着ていたのだろうと見られている。
先日17日、モスクワの大通りで電動キックボードに仕掛けられていた爆弾が爆発し、ロシア軍の化学兵器部門の責任者を務めてきたキリロフ中将とその補佐官が死亡した。
キリロフ中将はウクライナ侵攻で化学兵器を使用した疑いがあるとして、10月にはイギリスから制裁を受けていた。
キリロフ中将が指揮していた放射線・化学・生物学防護部隊はロシア軍の核兵器関連の任務も担当している。
一方、今回の事件に関し、ウクライナ側関係者は「キリロフは戦争犯罪人であり、彼の死は正当な結果だ」と語っている。
ウクライナ保安局は事件前日の16日に「2022年2月以降、ロシアによる化学兵器使用事例は4,800件以上にのぼる」とし、ウクライナの刑法に基づき、キリロフ中将を戦争犯罪の容疑者に指定していた。