中東各地でイランが支援する武装組織のネットワーク「抵抗の枢軸」の1つであるイエメンの親イラン武装組織「フーシ派」のミサイル攻撃の直後、イスラエルがイエメンに向けて報復のための空爆を実施し、9人が死亡した。
19日(現地時間)「ロイター通信」や「AP通信」などの海外メディアによると、イスラエル軍はこの日、イエメンから発射されたミサイルを迎撃した直後に報復空爆を行った。
イスラエル国防軍は「空爆の標的は首都サヌアの港湾やエネルギーインフラ施設だ」という声明を発表した。
そして、ハガリ報道官は「フーシ派の攻撃から国民を守るためなら、イスラエルはためらいなく行動する」と述べた。
フーシ派が運営するイエメンの放送局「アル・マシラTV」も発電所と紅海沿岸の石油施設が狙われたと主張し、空爆により9人が死亡したと報じた。
空爆の数時間前、イエメンからイスラエルに向けてミサイルが発射され、商業都市テルアビブを含む、イスラエル中部の広範囲で警報が鳴り響いた。
イスラエル軍は、ミサイルの破片が落下する可能性を警戒して警報を発したと説明し、フーシ派が発射したミサイルを速やかに迎撃したと説明した。
フーシ派は、イスラエルがレバノンに拠点を置く親イラン武装組織「ヒズボラ」との停戦交渉に合意した後も、ガザ地区で戦闘を続けるパレスチナのイスラム組織「ハマス」を支援する名目で、イスラエルへの攻撃を継続している。