暗号資産(仮想通貨・コイン)リップル(XRP)が最近500%近く急騰した後、調整局面に入ったという分析が出ており、投資家に警戒が呼びかけられている。
22日(現地時間)、暗号通貨専門メディアのU.Todayは、XRPが一時2.19ドル(約344円)を記録し、技術的指標であるボリンジャーバンドの上限に位置していると報じた。これは短期的に価格が下落する可能性を示唆している。
ボリンジャーバンドは移動平均線と2つの標準偏差で構成されている技術的な分析指標であり、資産価格が上限に達すると過買状態とみなされ、調整が起こる可能性が高くなるとされている。
U.Todayによると、XRPの中央線は現在1ドル(約157円)付近にあり、価格が上限から中央線に向かって下落する可能性があると指摘されている。
XRPは過去にも類似のパターンを繰り返したことがある。2018年にはXRPが3.3ドル(約518円)から0.56ドル(約87円)へ約82%暴落し、投資家に大きな損失をもたらした。その後、XRPは約3年間の長期蓄積期を経て、ようやく反発の機会を得た。
2021年にもXRPはボリンジャーバンドの中央線に達した後、さらに下落し、バンド幅が縮小する調整を経験した。こうした過去のデータから、専門家らは現在のXRPの動きが過去のパターンと類似する可能性が高いと予想している。
特に、今回の調整局面について、一部の専門家は投資家に利益確定のために売却するよう助言している。過去のXRPの急騰後に長期下落傾向と蓄積期間を考慮すると、今回も同様の状況が繰り返される可能性があるためだ。利益確定は短期的な損失を回避し、資産を保全するための重要な戦略になると指摘している。
専門家らは、仮想資産市場は本質的に高い変動性を伴い、XRPもその例外ではないと警告している。そのうえで、仮想通貨の投資家はXRPの今後の動向を注視しつつ、慎重な投資戦略を立てる必要があると強調している。
特に短期的な利益に固執するのではなく、市場全体の状況と技術的指標を総合的に分析し、長期的な視点でアプローチすべきだと付言している。