上半身裸のウクライナ人女性らが国連本部前で、ウクライナ戦争を起こしたロシアを批判するデモを行い、警察に逮捕された。
AP通信などの海外メディアによると18日、ウクライナのフェミニスト団体「フェメン(Femen)」の活動家らは14日、スイス・ジュネーヴの国連本部前でウクライナ戦争に抗議するデモを行った。
デモに参加した女性2人は上半身裸で、胸と背中に「Fxxx ロシア」、「地雷を止めろ(stop mines)」という文字を書いてあり、足にはウクライナ国旗を象徴する青と黄色のバンドを着用していた。
彼女たちは氷点下の気温にもかかわらず上半身裸のまま抗議の声を上げ、国連本部前に設置された高さ12メートルの木彫刻品『壊れた椅子』の脚を電動のこぎりで損壊した。この作品は地雷による身体切断を象徴する作品で、戦争での破壊的な武器の使用禁止を訴える意味が込められている。
その後、活動家3人が警察に逮捕された。フェメンはこの日、声明を発表し、ウクライナ戦争の終結とロシアの国連追放を要求した。彼女たちは「国連は平和を保障するために創設されたが、侵略者を阻止できなかったのは『壊れた椅子』が象徴する対人地雷による人間の苦痛にさらなる悲劇を加えるだけだ」と批判した。
さらに「ウクライナは裏切りと軍事侵略の犠牲者になった。世界はこの記念碑でそれを隠すことはできず、私たちの祖国が破壊される間、無関心でいてはならない」と訴えた。
フェメンは2008年4月10日、ウクライナのアンナ・フツォル氏、サーシャ・シェフチェンコ氏、オクサナ・シャチコ氏によって設立された。当初は「ウクライナは売春宿ではない」というスローガンのもと、性産業に反対するデモ活動を始めた。現在は性差別や独裁、宗教など、人間の自由と尊厳を抑圧するあらゆるものに抵抗する活動を展開している。
フェメンの特徴は上半身裸でデモ活動を行うことだ。フェメンは「胸をさらけ出すことは武器を持っていないことを示している」とし、「私たちの闘争は本質的に非暴力的だ」と強調している。