ロシアのラブロフ外相は、アメリカのトランプ次期大統領がロシアとの関係改善に関心を示しているのは認識しており、ロシアも協力する意向はあるが、すべてはアメリカの出方次第だと見解を示した。
26日(現地時間)ロシアの国営通信社「タス通信」によると、ラブロフ外相は「トランプ陣営から関係改善への関心を示すシグナルを受け取っている」とし、「これは当然で正常なことだ」と語った。
ラブロフ外相は「ただし、先に行動を起こすのはアメリカであるべきだ」とし、「アメリカは特別軍事作戦(ウクライナ侵攻)開始後、我々との対話を中断した」と指摘した。
「アメリカの新政権が現政権が中断した対話の再開を真剣に望むのであれば、我々はそれに応じる準備がある」と強調した。
ラブロフ外相によれば、ロシア側はトランプ次期政権の対ロシア政策の公式発表を待っているという。
彼は「国家間に対立があっても対話を維持し、それぞれが意見交換することが外交の本質だ」と述べた。
22日、トランプ氏は「プーチン大統領はできるだけ早く私と会いたがっている」とし、「この戦争を終結させる必要がある。悲惨な戦争をだ」と述べた。
さらに「すでに多大な人命が失われた」とし、「私はウクライナ戦争を終わらせ、中東の混乱も止め、第三次世界大戦を防ぐと約束する。そもそも私が大統領だったら、この戦争は決して起こらなかっただろう」と強調した。
ロシアのプーチン大統領も19日に放送された年次記者会見で、トランプ氏との対話について「彼が望めば、私はいつでも会う準備ができている」と発言していた。
プーチン大統領は「いつ彼と会うかは決まっておらず、彼もそれについてまだ話をしてきていない」としつつも、「4年以上、彼と話をできていないが、彼が望めば、当然いつでも会談を行う準備はできている」と述べた。