ロシアが北朝鮮との一般市民の両国間旅行に関する相互協定を推進していることが、26日に明らかになった。
アレクセイ・クリモフ・ロシア外務省領事局長は、この日ロシアの「RIAノーボスチ通信」のインタビューで北朝鮮とロシア間のビザ制度緩和の可能性について問われ、「現在ロシアと北朝鮮は両国市民の相互旅行に関する協定案を準備中」と答えた。さらに「北朝鮮は電子ビザでロシアを訪問できる国のリストに含まれている」と付け加えた。
彼は「我々は領事分野を含め、北朝鮮との協力を非常に重視している」と強調した。ロシア外務省のウェブサイトによると、ロシアと北朝鮮は1997年に市民の相互旅行に関する協定を締結した。この協定は現在も有効だとRIAノーボスチは伝えている。
ロシアの北朝鮮旅行情報サイトによれば、現在ロシア市民は北朝鮮が認可した旅行会社を通じて入国ビザを取得し、北朝鮮を観光している。新型コロナウイルスのパンデミック後、約5年間国境を閉鎖していた北朝鮮は今年初めにロシア人観光客の入国を許可した。16日からは北朝鮮の豆満江駅とロシアのハサン駅を結ぶ旅客列車の運行も再開された。
両国間のこうした交渉は、ロシアと北朝鮮が昨年9月と今年6月に行われた北朝鮮・ロシア首脳会談を契機に様々な分野における協力を強化する中で行われた。北朝鮮軍の派兵など軍事的な関係強化が進む中、今回の旅行協力の推進は民間人の往来活性化を図る狙いもあるとみられる。