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2025年01月02日木曜日
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韓国・ムアン空港事故、179名の犠牲者中28名が指紋採取不能に…DNA迅速判定で身元特定を急ぐ

韓国の全羅南道無安(ムアン)国際空港で発生した済州航空7C2216便の旅客機事故により、死亡した179名のうち28名は指紋採取が不可能な状態であることが確認された。警察と国立科学捜査研究院は、検案医を追加派遣し、犠牲者の遺体が速やかに遺族に引き渡されるよう全力を尽くす方針だ。

30日午前、全羅南道警察庁のナ・ウォンオ捜査部長は、無安国際空港2階待合室でのブリーフィングで「死亡者179名のうち151名の指紋を採取した」とし、「残り28名は指紋鑑識が不可能な状態にある」と説明した。さらに、「遺体の損傷が激しい場合や、子どもなど指紋が登録されていない場合は身元確認に時間がかかる可能性がある」と述べた。

警察と研究院は、事故現場に「DNA迅速判定装置」3台を投入し、DNA鑑定を通じた身元確認作業を進めている。この日午前3時20分までに137名の身元が確認され、そのうち91名の遺体が一時的に安置場所である空港内の格納庫に移送された。「検案医が5名しかおらず、遺体引き渡しが遅れる可能性がある」との遺族の懸念に応え、警察は研究院に追加の検案医を要請した。

これを受け、検案医5名が事故現場に追加派遣され、すでに到着したと確認された。また、検案を補助する人員16名も現場に投入された。午前3時まで検案を行った検案医たちは6時間の休憩を取り、午前9時から作業を再開する予定だ。

警察は、遺族の要請と同意があれば、ある程度収容が完了した犠牲者の遺体を遺族に引き渡し、葬儀を進められるよう研究院と調整を進めている。この件について、イ・ジンチョル釜山地方航空庁長は「警察の説明通り、犠牲者への遺体引き渡しにはある程度の時間がかかる見込みだ」とし、「遺体を引き渡せる状況になれば、国土交通部から遺族に個別に連絡を取る」と述べた。

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