暗号資産(仮想通貨・コイン)リップル(XRP)が最近、強気フラグ(ブリッシュフラッグ)パターンを形成し、市場で注目を集めている。
強気フラグパターンは、上昇トレンドが続く可能性を示す技術的シグナルで、XRPの最近の価格動向がその証拠となっている。このパターンは、初期の強い上昇で「旗竿」を形成し、その後狭い価格帯での調整を経て、さらなる上昇に向けての準備段階と解釈されている。
仮想通貨専門メディア「ニュースBTC」は29日、XRPの技術分析を報じ、「現在、XRPは強気フラグパターンの上部抵抗線突破の有無が今後の方向性を左右する」と述べた。
さらに、「主要抵抗線は2.90ドル(約455円)であり、これを突破すれば新たな高値を目指す上昇が続く可能性がある」と説明している。
専門家によると、上部抵抗線を突破した場合、XRPが4ドル(約627円)に到達する可能性があるという。
一方、下部支持線が崩れた場合、1.90ドル(約298円)が最初の主要な支持線となり、このラインまで下落すれば、売り圧力が強まり、さらなる下落の可能性も出てくるとのことである。
XRPの強気フラグパターンが有効であるためには、取引量の増加と持続的な上昇モメンタムが欠かせないと専門家は指摘している。
ニュースBTCは、XRPが上部抵抗線を突破するためには、強力な買い圧力が必要だと分析している。また、下部支持線が崩れれば、強気パターンは無効となり、市場心理が弱まる可能性があると付け加えた。
現在のXRPの価格調整は、売り圧力を吸収し、次の上昇に向けて基盤を固める過程と見られている。ただし、暗号資産市場での特有の高い変動性により、技術的パターンが短期間で無効になる可能性も否定できない。
XRPは最近、米証券取引委員会(SEC)との法的争いで、有利な判決を受けた後、急激な上昇を見せており、今回の強気フラグパターンは、投資家の期待感をさらに高めている。
XRPの強気フラグパターンの形成は、市場参加者にとって重要な観察ポイントとなっており、2.90ドル(約455円)の抵抗線を突破し新たな上昇局面に入るか、支持線の崩壊により下落傾向に転じるかが、今後の市場動向を左右する鍵となると専門家は指摘している。