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2025年01月03日金曜日
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「今止めなければ」北朝鮮軍のNATO国境進撃を警告、ウクライナ高官が語る新たな脅威

ウクライナのアンドリー・イェルマク大統領首席補佐官は、29日(現地時間)、「ロシアを今止めなければ、北朝鮮軍がNATO(北大西洋条約機構)の国境近くに現れるかもしれない」と警告し、国際社会に対して迅速な対応を求めた。

イェルマク氏は自身のテレグラムに投稿した文章で、「ヨーロッパ諸国やNATOが検討すべき事項について話すとき、国境に出現するハイブリッド脅威のリスクに目を向ける価値がある」と指摘し、「ケーブル破壊工作を行う『シャドウ艦隊』だけがロシアの脅威ではないかもしれない」と述べた。

これに先立ち、ヨーロッパの情報機関は、ロシアが電力ケーブルや風力タービンといったインフラを破壊する可能性があると警告しており、北欧諸国は高い警戒態勢を維持している。最近では、バルト海の海底ケーブルが損傷する事件が相次ぎ、フィンランドとエストニアの当局がその背後関係を調査中である。フィンランドは事故当時付近を航行していたニュージーランド・クック諸島籍のタンカー「イーグルS」を拘束し調査している。この船は制裁を回避してロシア産石油を輸送する「シャドウ艦隊」に属している疑いが持たれている。

イェルマク氏は「ロシア軍の軍服を着た北朝鮮軍やイランの代理勢力がNATOの国境付近に現れる可能性は、今ロシアを止めなければ十分に現実化し得る」と述べ、「北朝鮮軍はすでにヨーロッパの領土で戦っている。誰がこんな事態を予想できただろうか?」と強調した。さらに「今は大胆な決断と強力な行動が求められる時期だ」と述べ、ロシアに対する国際社会の積極的な対応を訴えた。

北朝鮮は現在、1万1000人以上の兵士をロシアに派遣しているとされている。韓国と米国の当局によれば、北朝鮮軍はクルスクで先週だけで1000人以上の犠牲者を出したと推定されている。また、ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は、23日時点で北朝鮮軍の犠牲者が3000人を超えたと集計している。

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