ドイツで1月1日(現地時間)、新年を迎える花火や爆竹の事故により5人が死亡し、多数の警察官や消防士、救急隊員が負傷した。
ドイツでは一般市民による爆竹の使用が禁止されているが、新年の祝賀行事としての爆竹使用は根深い慣習となっているとCNNは報じた。同メディアによると、毎年数千発の爆竹が新年の行事で使用されているという。
地域放送MDRによれば、ザクセン州東部では45歳の男性が「爆竹爆弾」と呼ばれる大型の専門家用花火を操作中に死亡するなど、2人が命を落とした。この爆竹爆弾には推進装置やバッテリーが含まれていたという。
また、12月31日の夜から新年の1月1日未明にかけて、祝賀行事に参加していた一部の人々が警察官を標的に爆竹を投げつけ、多数の負傷者が発生した。
首都ベルリンでは、12月31日に爆竹事故が1892件発生し、消防隊が出動した。この件数は前年に比べ294件増加している。この日、1,500人以上の警察官や消防士、救急隊員が待機していたが、警察官を狙った爆竹攻撃は少なくとも13件に上った。
ベルリン警察は330人を拘束したと発表した。また、ある警察官は「違法爆竹」による攻撃を受けて重傷を負い、病院で手術を受けている。この警察官は足を切断しなければならない可能性があると報じられた。ベルリン警察広報担当のフロリアン・ナト氏は「群衆が複数の警察官を取り囲み、爆竹で攻撃した」と述べた。
一方、ミュンヘンでは爆竹が原因でアパートの1階バルコニーで大火災が発生し、火が2階まで広がった。ミュンヘン消防局によると、今年のミュンヘンでの爆竹事故は「特に深刻」であり、2歳、11歳、14歳の子ども3人が爆竹事故で重傷を負ったと発表した。
消防局は、2歳と11歳の子どもが手や首、顔に火傷を負い、14歳の少年は手の一部を失ったと説明した。