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2025年01月08日水曜日
ホームニュース「地域の高齢者は寒さの中で放置」クルスクで北朝鮮軍による民家占拠が発覚、ドローン映像で確認

「地域の高齢者は寒さの中で放置」クルスクで北朝鮮軍による民家占拠が発覚、ドローン映像で確認

引用:Telegram@InformNapalm

ロシアのクルスク地域に派遣された北朝鮮軍が、ドローン(無人機)による監視を回避するため民家に潜伏し、住民を追い出したという証言と映像が明らかになった。

自由アジア放送(RFA)によると、ウクライナ戦争の状況を伝えてきたTelegramチャンネル「インフォームナパーム」(InformNapalm)は6日(現地時間)、北朝鮮軍と見られる人物が民家に入る様子と住民が家から出る光景を捉えた映像を公開した。

映像には、赤い服を着た住民2人が家から出た後、北朝鮮軍と思われる軍服姿の人物が住民と短い会話を交わし、家の中に入る様子が映っている。

インフォームナパームは、ドローンによる監視を行った軍人の証言を引用し、「クルスク地域のマフノフカ村で北朝鮮軍が地元住民(ロシア人)を家から追い出し、潜伏する様子を記録した」と伝え、「地域の高齢者たちは寒さの中で放置され、彼らの家は北朝鮮軍の隠れ家となった」と述べた。マフノフカ村は、ロシア軍とウクライナ軍が激戦を繰り広げている地域だ。

映像に登場する軍人について、インフォームナパームは「データを何度も確認しており、誤りの可能性はない。ロシア海兵隊であればデータに表示されているはずだ」と述べ、その人物が北朝鮮軍であるという確信を示した。ウクライナ軍も映像について、「彼らの特徴的な外見だけでなく、他の情報データを通じて彼らがロシア人ではなく韓国人であることを確認している」と説明した。

ウクライナ第8特殊作戦連隊のミハイロ・マカリュク作戦曹長は、この映像を確認し、インフォームナパームの報告内容が事実だと主張した。しかし、RFAは映像の真偽を独自に確認できておらず、映像に関する質問に対し、米国務省は6日午後の時点で回答していない。

一方、北朝鮮軍は1人称視点(FPV)ドローンによる攻撃で大きな被害を受けている。今月3日、ウクライナ国防省軍事情報局(DIU)は、派遣された北朝鮮軍がウクライナ軍のドローン攻撃に無防備で、士気が低下し、大晦日に泥酔する事例が確認されたと明らかにした。2日には、ウクライナメディア「エボケーション・インフォ」が、北朝鮮軍の高官が甚大な兵力損失を調査するためクルスクに派遣されたと報じた。

ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は、3日から4日にかけて、マフノフカ村でロシア軍が空挺部隊と北朝鮮軍歩兵から成る1個大隊を失ったと明かした。ロシア軍の兵力損失は約1,510人に上るとされる。また、5日にはアメリカのレックス・フリードマンのポッドキャストインタビューで、北朝鮮軍の死傷者が3,800人に達すると主張した。

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