テスラCEOのイーロン・マスク氏は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の逮捕状が失効する6日、自身のX(旧ツイッター)アカウントで関連ニュースを共有し、「今の韓国は野生の時代だ」と述べ、「実際の問題の本質は何か」と問いかけた。
マスク氏は、20日(現地時間)に第47代米大統領に就任するドナルド・トランプ次期大統領が新設する「政府効率化省」のトップに任命されるなど、トランプ第2期政権の核心人物だ。
マスク氏がXで共有した韓国のニュースは、政治・時事ニュースを扱うヴィシェグラード24によるものだ。
ヴィシェグラード24は「公捜処がユン大統領の逮捕状執行を警察に委ねる決定をした」と報じ、「逮捕状は数時間後に失効し、(今日)ユン大統領が逮捕される可能性は低い」と伝えた。さらに「警護処がユン大統領を守る中、大統領官邸に身を隠すユン大統領への支持が高まっている」とし、最近発表された40%台の支持率に言及した。
同メディアは20〜40代の若者層がユン大統領を最も支持しているという内容と共に短い動画も掲載した。動画はソウル市龍山区漢南洞(ヨンサン区ハンナム洞)の大統領官邸前ではなく、光化門(クァンファムン)で開かれた保守団体の集会の様子を映している。
この日の投稿以外にも、マスク氏は昨年12月3日のユン大統領による非常戒厳令宣言後、Xで韓国関連のニュースを投稿し、簡潔なコメントを添えている。
4日には、ユン大統領支持者が大統領官邸付近に集結しているという内容の投稿を共有し、「ワオ(Wow)」とコメントした。マスク氏が返信した写真には「戒厳令は合法!弾劾は無効」、「Stop the Steal(不正選挙を阻止せよ)」などと書かれたプラカードを掲げるユン大統領支持者の女性が写っていた。
「不正選挙を阻止せよ」というスローガンは、2020年の米大統領選でトランプ(当時)候補がジョー・バイデン候補に敗北した後、選挙結果に不服を唱えた際に使用した表現だ。
3日にもユン大統領に対する逮捕状執行の様子を捉えた投稿に「わあ、警察が多いな」とコメントしていた。
非常戒厳令宣言直後の昨年12月4日には、韓国国会で戒厳令解除決議案が可決されたという投稿に「ワオ(Wow)、これは衝撃的だ(this is shocking)」と記していた。