ビットコイン(BTC)が10万ドル(約1,580万円)を再び突破し、暗号資産(仮想通貨・コイン)の強気相場が本格的に始まったとの見方が広がっている。
著名な暗号資産アナリスト、レクト・キャピタル氏は6日、Xにて、昨年第4四半期にビットコインが6万ドル(約949万円)を支持線に転換し、強気相場の構造が確立されたと分析した。
キャピタル氏は「四半期ごとの再テストを通じて、ビットコインの上昇トレンドが持続する可能性があることが確認された」と述べ、「日々の終値が10万1,165ドル(約1,600万円)以上で維持する場合、強気相場がより堅固になる」と強調した。
ビットコインは日本時間の7日午後8時30分時点で10万1,269ドル(約1,602万円)を記録している。
アルトコイン市場もビットコインの上昇とともに、底打ちから回復の兆しを見せ始めている。キャピタル氏は「上位10種の主要暗号資産とステーブルコインを除いた時価総額を追跡するOTHERSチャートが重要だ」と指摘した。
キャピタル氏は「OTHERSの時価総額が3,155億ドル(約49兆9,091億円)を突破したことで、かつて抵抗線だった水準が現在は強力な支持線に転換された」と説明した。
これは、アルトコイン市場が安定した底を形成したことを示唆している。
専門家らは、ビットコインの強気相場が続けば、アルトコイン市場も上昇モメンタムを維持する可能性が高いと予測している。特に、OTHERSチャートで確認された支持線への転換は、アルトコイン市場の更なる上昇を後押しする重要な指標とされる。
また、ビットコインの上昇は暗号資産市場全体への信頼回復とも連動している。最近、チェコ中央銀行が外貨準備の多様化の一環としてビットコイン購入を検討中と発表したことも、この傾向を裏付ける事例と言える。