韓国の国土交通省は先月29日に務安(ムアン)国際空港で発生したチェジュ航空機事故で、事故当時に鳥衝突(バードストライク)が起きていたことを明らかとした。これは、管制官の警告や生存乗務員の証言などを基に事故の初期原因として指摘されていた鳥衝突の事実を、政府が初めて公式に確認したものだ。
航空鉄道事故調査委員会のイ・スンヨル事故調査団長は7日、政府世宗(セゾン)庁舎で開かれた記者会見で「バードストライクが発生したことが確認されている」と述べた。
イ団長は「片方のエンジンは(鳥衝突により)明らかに影響を受けているが、両方のエンジンで同時に発生したのか、もう一方のエンジンではより軽度だったのかは(調査結果を)確認する必要がある」とし、「ただし、(鳥衝突が)激しく起こったからといって、エンジンがすぐ停止するわけではない」と説明した。
イ団長は鳥衝突の証拠として「エンジンに入った土を取り除く過程で、一部の羽毛が発見された」と述べ、「(鳥が)どの種類で、どのように(エンジンに)入ったのかは、エンジン内部の検査を通じて調査することとしている」と語った。羽毛については、韓国内の専門家だけでなく、米運輸安全委員会(NTSB)とも共同で分析作業を行う計画だ。